令和6年能登半島地震により被災された方に謹んでお見舞い申し上げます。
震災が起きてから、あと少しで1か月が経とうとしています。被災地域の復興は難航し、避難生活は長期化しています。
日々のニュースを見ながら、もし自分が住む地域が被災していたらと想像せずにはいられません。
そして、数年前に私が住む地域で河川氾濫の恐れがあったことから、一夜だけ避難所が開設され、初めてその設営に関わったときのことを思い出しました。
限られた備品やスペースの中で、避難してきた方が安心して、少しでも居心地よく過ごせるにはどうしたらいいか。そして、毛布や食料など、なかなか必要な物資が届かずに悩んだことを今でも覆えています。
最終的に50名ほどの避難者がいましたが、その中にろう者や難聴者の方はいませんでした。
もし、その避難所にろう者の方が来たら、私はどう対応していたのでしょうか。
情報をきちんと提供することができない
物資の支給や屋外の天候状況、施設内のレイアウトや注意事項の説明など、ただでさえバタバタしている中で、細かい情報を文字にして届けることができなかったと思います。掲示板には、大きく、重要なことしか書けませんでした。
今回、被災されたろう者の方も、手話通訳者がおらず、情報を取得できずに孤独感を感じているとSNSで拝見しました。
いつ、何が支給され、どこに行けば手に入るのか、生活に必要な情報を得にくいこと、そして同じ避難所にいる方とのコミュニケーションがとりづらいことはトラブルにも発展しかねず、ただでさえ精神的につらい状況にいる中、より一層、辛い思いをすることになってしまうのではないか、と思います。その結果、避難することをためらう人も多いと聞きます。
「にげろ」が聞こえない
私が住む市では、目で見る災害情報の個別受信機が無償貸与される支援サービスがありますが、その受信機をどこに置いてあるのかはわかりませんし、常にその前にいることはできません。防災無線が聞こえず、気づかないことが多いです。私も防災無線はよく聞こえないので、家族に放送内容を確認しています。
救助に来てくれても、気づかない
家屋が倒壊して閉じ込められてしまったときには、声掛けがわからないので、救助に来たことに気づきません。ライトなど視覚的に気づけるような工夫ができればいいのですが、明るいうちは見えづらい課題もあります。その結果、助けを求めることが満足にできません。
ちょっとした気遣いで、できることがある
身の回りのちょっとした配慮で、孤立感を感じることなく、少しでも安心して過ごせるようになります。
・一緒に避難する
・貼り紙やホワイトボードなどを活用して文字で情報提供をする。そして、情報の更新状況がわかるようにする。
・耳が聞こえない、聞こえづらいことを知り、特性に合ったコミュニケーションをとる
「充電ができる」という環境下が条件ではありますが、今では音声文字ツールなど、スマホも活用できるようになりました。
でも、一番大切なことは、周りの人たちの配慮です。
辛い被災地での生活が少しでも楽になりますように。そして、一日も早く元通りの生活ができますように。そう願わずにはいられません。
