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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士の撮影ウラ話

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先日1月28日(日)に、特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会が「これからデフ・ヴォイスの話をしよう」と題して、ドラマに片貝弁護士役で出演していた小川光彦氏からお話を伺うイベントがあり、知り合いの方からお誘いいただいたので参加してきました。

 

伝えることの大切さと難しさ

ドラマの感想は、三者三様だと思います。

クライマックスのシーンにおける原作との違いについても、どう思うか議論になりました。

参加者から”小さな違和感”がある、と意見が寄せられました。

「まわりに耳が聞こえない人がいる中で、普通なら、その場にいる手話通訳者は自然と手を動かす素振りを見せるもの。なぜ、それがなかったのですか。」と。

また、「片貝弁護士は、中途失聴者という設定だが、なぜ、ほとんど手話を使わなかったのか。よく見ると、補聴器をしているのがわかるくらいで、一見して中途失聴者であることがわからない。」という意見もありました。

これらは、片貝弁護士役の小川さん自身が、ある程度音声でのコミュニケーションが可能であったことから、そういう設定で、手話通訳も入れない設定だったとのことです。

実際のシーンは編集が行われているため映っていないので視聴者には伝わっていないが、マイクと補聴器をリンクさせていたり、スマホとマイクをリンクさせて音声認識のテキスト翻訳で状況を把握していたため、テーブルの上にスマホを置いてみていたりしていたことも明かされました。

みな、細部までよく見ているな、と感心してしまいました。これらの意見や質問は、ろう者・難聴者の日常を広く知ってもらいたいというこのドラマに対する期待値の表れだと感じました。映っていないことから視聴者には伝わらなかったこともたくさんあることもわかりました。

また、台本について、中途失聴や難聴者の人が見たときに変なところがないか事前に考証したことも明かされました。

ろう者、難聴者の役を当事者自身が演じたことはとても画期的だと思います。

原作との違いの是非や、ドラマのそれぞれのシーンについて様々な捉え方ができるということは、逆に、とても良い作品になったのではないかと、個人的には思います。

明日2月4日(日)と2月11日(日)には、それぞれ午後3時45分からEテレで全編手話付きで再放送がされます。

改めて復習したいと思います。


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