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ダイアログ・イン・サイレンス参加体験記


2023年1月13日から2月25日までの期間限定で開催していたダイアログ・イン・サイレンス~静けさの中の対話~に参加してきました。念願の初参加!ぼっちでの突撃体験です。

ここでは、難聴者が体験して感じたことをお伝えしたいと思います。

ダイアログ・イン・サイレンスとは

音のない世界で、 言葉の壁を越えた対話を楽しむエンターテイメントです。1998年にドイツで開催され、日本では2017年に初開催されました。以降、多くの方が体験しています。(ホームページより抜粋)

ルールの公平性と居心地の良さ

体験期間中は、時計や携帯電話の装着、私語や手話が禁止され、音を遮断するためのヘッドセットを装着します。補聴器をしている私は、補聴器も外しました。

聴覚障害者のアテンドにより、一緒になった参加者と、「音や声によらない、ジェスチャーによるコミュニケーション」を体験していきます。皆が同じ条件下で、コミュニケーションを図ります。

日頃から「聞こえないからコミュニケーションが困難である」という感覚を持っていたため、手話がわからなくても、「聞こえなくても理解できる」「言葉でなくてもきちんと伝えることができる」感覚はとても衝撃的でした。何より聞こえないことによるコミュニケーションが苦痛というよりも、むしろ楽しく、エンターテイメントとして確立されていました。でも、それは、徹底してルールを同じことにしたことで、ろう者だろうが、難聴だろうが、安心してコミュニケーションがとれる居心地のいい場が形成されていたからだと思います。

初めて会った人同士なのに、一体感が生まれるとても不思議な感覚でした。

コミュニケーションとは何なのか?愛とは何なのか?

今回のテーマは、「LOVE IN SILENCE」。愛を見つける体験です。

体験を終えると、アテンドの方に進行で、参加者の間での対話が繰り広げられます。

アテンドの方から、愛とは何ですか?という質問に、私は「伝えようとする気持ち」と答えました。コミュニケーションは、相手に伝わらなければ、「独り言」と同じです。愛も自分の中に持っているだけでは、ナルシズムでしかなく、他者に分け与えることで、「愛」になるのでは、そんなふうにふと思いました。そのため、相手に合わせたコミュニケーションが必要なのだと改めて実感しました。

非日常から日常へ

日頃のコミュニケーションでは、音によるコミュニケーションが主です。

それでも、「耳が悪いので、チャットやメールでお願いします。」「耳が悪いので、音声翻訳アプリを使用させてください。」と、自分でコミュニケーションのルールの主導権を握る。苦手なルールの中で行動せず、小さな勇気を出して行動することで、自分にとって暮らしやすい環境が少しずつ整っていくのではないかと改めて思いました。

そして、その小さな行動の積み重ねが、単なるエンターテインメントではなく、当たり前の日常になったらいいな、そんなふうに思います。ミミノバでも、難聴者がコミュニケーションをとりやすい社会へ、コミットしていきたいと思います!


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