ミミノバ -miminoba-

聞こえない、聞こえにくい人のためのライフスタイルメディア


難聴者が見た「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」感想編①


12月16日(土)に、NHKで「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の前編「記憶の中の少女」が放送されました!

みなさん、ご覧になりましたか!?

私はとても楽しみにしていました♪

ろう者の俳優が当事者を演じていること、企画から3年以上の歳月がかかったことなど、珍しいことづくめのドラマのようですが、ここではいち視聴者として、そして難聴者の当事者として、特に感じたことを3点だけお伝えします。なお、私は手話は理解できない、中途の難聴者です。

※一部、ドラマの内容に触れています。

字幕による情報保障の大切さ

このドラマは、当然といえば当然なのですが、字幕がついています。そのおかげでとても見やすかったです。

もちろん、普通のニュースやドラマにも字幕をつけることができますが、ワンテンポ遅れて字幕が付されるため、とても見づらい。セリフがよく理解できないので、聞こえづらくなってからはドラマなどTVを見る機会が極端に減り、字幕付きの邦画か、洋画を見ることが多くなりました。

手話の多様性

セリフに「懐かしい手話を使うなぁ」というものや、手話検定の会場で一列に並んで、人によって少しずつ手話が違うことなどが描かれています。「言語」であるため、当たり前といえば当たり前なのですが、日本手話と、日本語対応手話もそうですが、手話の表現も1つではなく、多様性があることに気づかされると思います。そして、手話が周りの人から珍しい視線で見られることにも触れられています。そして、コーダには、「いつも通訳させてすみません。」と謝る描写も。

親と子のどちらかに聴覚障害のある親子の関係性

「これで、耳が聞こえたらよかったのにな」という親の一言。

病院で、ろう者の親に、がんであるという診察結果を通訳しなければならない子ども。

転んでしまって泣いても、先に歩くろう者の親に気づいてもらえない子の孤独感。

こうしたコーダの悩みが詳細に描かれていました。

難聴である私も、補聴器をしていないときは、よく聞き取れずに何度も子どもたちに聞き返してしまいます。「ねぇねぇ」と2人同時に話しかけられたら、補聴器をしていてもよく聞き取れません。2階からのママの言葉を、1階に下りてきて伝えてくれることもしょっちゅうです。「当事者でなければわからない」という、コミュニケーションの難しさも描かれています。

 

とにかく見入ってしまいました。ドラマとしてもすごく面白いです!

23日には後編「もう1つの家族」が放送されます。今からとても楽しみです!


PAGE TOP