補聴器の装着や難聴であることの開示について、私の体験から得られた考え方と、具体的な工夫をご紹介します。
補聴器の選択:見えないことへのこだわり
私は以前、補聴器を装着することに対して非常に強い抵抗感と羞恥心を感じていました。
そのため、補聴器を選ぶ際は、「耳穴式」一択でした。
この選択のメリットは、外見からはほとんど分からないため、周囲に難聴者だと気づかれることがほとんどないという点です。
周囲に、20代で補聴器を装着している人はおらず、隠したい思いでいっぱいでした。
しかし、一方で、難聴であることが伝わらないがゆえに、初対面の人とのコミュニケーションでは問題が生じることもありました。相手の言っていることが聞き取れず、返答が的外れになってしまったとき、相手には「ちょっとおかしい人」という印象を与えてしまっていたかもしれません。
難聴の開示:どう捉えるか
難聴であることを人に開示できるかどうかは、自分自身が難聴をどう捉えているかに大きく左右されると思います。
かつては難聴を隠したい気持ちが強かった私も、ここ数年でマインドセットが変化しました。
今は「先に開示したもの勝ち」的な考え方を持ち、自分から先に伝えるようにしています。
どのようにマインドセットを変えることができるようになったかについては、また別の機会にお伝えしたいと思います。
仕事での具体的な工夫
難聴を開示することで、職場での環境を改善することができました。
前職で異動があった際、私は自己紹介の場で次のように伝えました。
「耳が悪いので、電話を取り次いでもらう際などに、遠くから呼びかけられても気づきません。お手数ですが、近づいて声をかけて教えてください。」
このことを予めお伝えすることで、職場の皆さんが協力してくれるようになり、私にとっては小さなことですが、仕事がしやすい環境になりました。
現在:ためらわずに伝える
今では、初対面の相手や新しい環境で、難聴であることをためらわずに自己紹介で伝えています。
例えば、転職活動においても、全ての面接で難聴であることを伝えました。入社後も、全社員向けの自己紹介で難聴について話すことにしました。
皆、日常では難聴のことを忘れているかもしれませんが、「そういえばそうだったね」と頭の片隅に置いておいてくれること、その認識があることが、とても大切だと感じています。
ほんの小さな工夫と勇気によって、周囲との環境を変えることができるかもしれません。

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